先日発表された、Googleの「Stadia」ものすごく話題に上がりました。
各メディアもこぞっとって報道しTwitter上などネット界隈でも話題にあがり、うまく回れば、ゲーム業界の革新につながるサービスです。
メディアのまとめとStadiaの機能については下記
ここでは「Stadia」についての追加情報をまとめたいと思います。
Stadiaではゲームラインナップはどうなるの
Googleの発表には、開発者用のハードウェアもすでに開発済みで1000以上が開発者に届いているといわれていたわけですが、実際に面白いゲームタイトルがStadiaにラインナップされるのだろうか。
イベントを仕切っていた人物のひとりに、フィル・ハリソン氏がいた。
1992年にSony Electronics Publishing, Ltdに入社、今でいう、Sony Computer Entertainment Europe
2008年までソニーのゲーム系列でプレイステーションを手掛けるなどゲーム業界の大物
その後、Infogrames Entertainment、社長に就任するなどを経て、2012年にMicrosoftに入社してXboxの欧州での責任者を3年ほど勤める。
2018年1月Googleに入社、
華麗なる経歴をもつ、フィル・ハリソン氏ですが、Google入社直後のインタビューで、
インディーズゲームメーカーがコンソールゲーム機向けのゲームで成功するのは至難の業だと語り、それでもゲームの未来は明るい
と述べています。
Stadiaでは、Googleのクラウドインフラを使ってゲームを開発できるわけで、インディーズでも大手を互角に開発環境を利用することができる。
詳細はまだ発表されていないが、Google Playストアの発展させたようなものになるのではないだろうか。
だとすれば、初期からも相当な数のゲームがラインナップされると予想できる。
2008年スタートしたGooglePlayストアのゲームアプリ数は現在280万種類を超えている。
ゲーム開発者は開発向けサイトから参加申し込みできるわけで、既に、京都のQ-GamesがすでにStadiaのゲーム開発を行っているという。
開発者向けサイトは日本語非対応だが、日本からも申し込みは可能のようです。
※日本でStadiaのリリースは発表されていない。
Q-Gamesとは
2001年に創設された京都を拠点にしているゲーム開発会社
「PixelJunk」ゲームタイトルや、バンダイナムコから発売されている『エースコンバット7 スカイズ・アンノウン』に技術協力するなど様々なゲームを展開している。
ちなみに、「Stadia」が正式発表されたGoogle KeynoteにQ-Games代表のディラン・カスバートが登壇している。
Googleのゲーム参入はAIのため?
Stadiaの料金体系などは一切不明。
流石に広告収入だけではサーバーなどインフラの維持はできないと思われるので、Google Payとか利用されると思います。
Googleがゲーム事業に参入するのは目先の利益ではなく、AIのための教師データ集めだといわれています。
ゲームをプレイするとそのコマンドはGoogleに送られているわけですが、膨大なデータが集まります。
特に、RPGのようなストーリーが自由度が高いマルチエンディングゲームの場合、シチュエーションで人間はどう行動するのかパターンが記録できます。
ゲームユーザーが多ければ多いほどそのデータは膨大になりAIのデータを与え続けれます。
「デトロイト」というゲームでは、オンラインにしていると、同じゲームをしているユーザーがどの選択をしたか統計が確認できる。
AIに教師になるデータが非常に重要です。
先日のイチローの引退会見もAIによる自動翻訳(AIぽん)がリアルタイムで行われました。
結果は知っての通り、非常にお粗末なものでした。
なにせ、「プロ」が「風呂」、「ファン」が「パン」や「人望」が「ちんぼ」と表示されるなど致命的な間違いが多かった。
それぐらいAIにとってはデータの蓄積が必要ということです。
Googleコントローラーにイースターエッグ?
「Stadia Controller」の紹介で背面に書いてあったもの
[↑][↑][↓][↓][←][→][←][→][B][A][Start]
通称コナミコマンドが何故かある・・・・
なんかいいことあるのかな・・・・
アメリカのGoogleストアのStadiaページでコナミコマンドを入力すると、「Stadia Controller」が表示されます。
コナミコマンドとは
1986年に発売されたファミコン用ソフト「グラディウス」にあったイースターエッグ
ポーズ中にコマンド(上上下下左右左右BA)を入力するとバリアやミサイルが装備される。
ほかにも、コナミコマンドの変種のようなものが様々なタイトルに隠されていた。
例えば、「サイレントヒル3」ゾンビが出てくるホラーゲームでありながら、Extra New Gameにカーソルを合わせコマンドを入力すると「ダグラスがコートとネクタイの下はパンツ一丁」という変態的な格好で登場する。
Googleがなぜ、コナミコマンドをサイト内に仕込んでいるのかわかりませんが、コナミもすでに開発関わっているのかな・・・
競争はすでに始まっている
GoogleのStadiaは高速なネット回線と、入出力側でのラグを最小限にする必要があります。
それをGoogleはwifiに繋がる独自コントローラーで実現しようとしています。
しかし、既に似たようなサービスが存在していることを知ってますか。
Nvidia GeForce Now
NvidiaはGPUメーカーとして有名です。「Nvidia GeForce Now」というサービスをご存知だろうか。
2015年に立ち上がったサービスですが、2019年現在もベータ版のみ・・・
NvidiaのGPUとハードウェアがゲームを動かし、それをWEB経由でユーザーのデバイスへストリーミングするという仕組みはGoogleのStadiaを同じ考えです。
しかし、動画の解像度とフレームレートには1080p・60fpsという上限がある。そして50mbps以上のネット回線速度が推奨されており、25mbps以下だと720pに落とす仕組みになります。
また、連続利用時間は1セッション4時間までという制限もあります。
時間になるとセッションをセーブして再度やり直しです。
クラウドにあるリモートのWindows PCにアクセスし、好きなゲームを選んでインストール、パソコンやAndroid TVのコンソール・SHIELDにストリーミングする仕組みです。
オンラインマルチプレイも対応している。
400以上のタイトルがあり、古めだが無料でプレイできるゲームも存在しています。
利用できるのはベータ版なため、北米とヨーロッパのみ
Shadow
ShadowはフランスのBladeという会社が運営しているサービスで、GeForce Nowと同じくクラウド上にユーザー専用Windows10マシンが用意されます。
このマシンは高スペックでゲームだけではなく動画編集のような重い処理をする作業にも使えます。
Bladeが言うには、5mbps以上あれば動作するとのこと
推奨は15mbps以上
仕組みとしては、リモートデスクトップで接続、5mbpsの速度の場合、最大720p・60fpsでストリーミングされる。
料金は月額制で月35ドル(日本円で約3900円)、1年分まとめて支払うと月30ドル(日本円で約3300円)になる。
無料トライアルが30日ある、しかし、日本での利用でできない・・・
アメリカ、イギリス、フランス、スイス、ベルギー、ルクセンブルグ、ドイツのみとなっています。