飛躍的に進化を遂げているAMD
CPUと言えば、Intel一択なんて時代もありましたが、それも過去の話・・・
AMDはRyzenシリーズを市場に投入してから、シェアを伸ばし続けている。
そして、新しいZen3アーキテクチャを搭載したデスクトップ向けCPU「Ryzen 5000」シリーズが発表されました。
最上位モデルのRyzen 9 5950xは16コア32スレッド「世界最高のゲーミングCPUだ」とアピールしてます。
リリースは2020年11月5日とのこと
Zen3でどのぐらい性能が上がるのか
Zen3は7ナノメール製造プロセスによるアーキテクチャー「Zen2」(前モデル)をベースに最適化されたものになります。
現行のRyzen 3000シリーズよりクロックあたりの命令実行数(IPC)は約19%向上しているそうです。
また、大きな変更点として、4コア単位から8コア単位になり、L3キャッシュ容量が倍増しているところが特徴
ソケット | CMOS | コア/スレッド | 基本周波数 | 最大ブースト周波数 | L2合計 | L3合計 | 熱設計電力(TDP) | |
Ryzen 9 5950X | AM4 | TSMC 7nm FinFET | 16/32 | 3.4 GHz | 4.9 GHz | 8 MB | 64 MB | 105 W |
Ryzen 9 5900X | AM4 | TSMC 7nm FinFET | 12/24 | 3.7 GHz | 4.8 GHz | 6 MB | 64 MB | 105 W |
Ryzen 7 5800X | AM4 | TSMC 7nm FinFET | 8/16 | 3.8 GHz | 4.7 GHz | 4 MB | 32 MB | 105 W |
Ryzen 5 5600X | AM4 | TSMC 7nm FinFET | 6/12 | 3.7 GHz | 4.6 GHz | 3 MB | 32 MB | 65 W |
CPUクーラーはRyzen 5 5600Xにのみ付属するそうなので、それ以外は別途CPUクーラーを用意する必要があります。
そして、すべてのCPUがDDR4-3200のメモリをサポートしているそうです。
価格は前世代より値上がり
ちなみに価格は以下
CPU | 価格 |
Ryzen 9 5950X | 799ドル(約8万5000円) |
Ryzen 9 5900X | 549ドル約5万8000円) |
Ryzen 7 5800X | 449ドル(約4万8000円) |
Ryzen 5 5600X | 299ドル(約3万2000円) |
Ryzen 5000シリーズ、前世代より5000円ほど値上がりしている。
Intel製より2.8倍のパフォーマンス?
Intelの最新のCometLakeハロープロセッサ(Intel Core i9-10900K)よりも1Wあたり2.8倍のパフォーマンスが向上すると主張しています。
ただ、サンプルが届き次第テストする必要はあるようなので、実際は2.8倍も向上しないかもしれないし、それ以上に向上するのかもしれない。
AMDの各CPUの解説サイトはこちら(英字)
【朗報】最近PCを買った人も悲観することはない
RTX 30シリーズを搭載したデスクトップも続々登場しているので、既に、Ryzen搭載ゲーミングPCを買ったしまった方、朗報です。
ソケット規格はAM4でAMD 500シリーズのチップセットを搭載しているマザーボードであれば、BIOSアップデートでRyzen 5000シリーズに完全対応するとのこと。
まぁ最近購入されたのであれば、性能差はそこまでないので悲観することはないでしょうけど。
ちなみに、AM4でAMD500シリーズのチップセット搭載マザーボードは結構たくさんあるので、完全対応はありがたい話です。
安いところだと、MicroATXならMSIのA520M-A PROとか8000円ぐらいで買えますし、ATXでもAsRockのB550 Phantom Gaming 4なら15000円ぐらいで買えます。
詳しく調べたわけではないですが、第3世代Ryzenが搭載できるマザーは大体、500シリーズのチップセットを搭載してると思う。