レトロな見た目に最新スペックを詰め込んだミニPC「ACEMAGIC Retro X3ミニ」

ガジェット

ACEMAGICから発売されている「Retro X3」は、レトロゲーム機を思わせるクラシカルな外観をまといながら、中身は最新のAMD製プロセッサーを搭載するミニPCだ。本体サイズは約128.2×128.2×44mmとコンパクトながら、インタフェースが充実しており、実売価格はAmazon.co.jpで11万9998円となっている。

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デザインと豊富なインタフェース

前面には上から順にUSB4ポート×1、USB 3.2 Standard-Aポート×2、3.5mmオーディオジャック、そしてオレンジ色の丸型電源ボタンが並ぶ。40Gbps対応のUSB4ポートを備えているため、内蔵GPUの性能が不足する場合は外付けGPU(eGPU)を組み合わせることで描画性能を底上げできる。ただしUSB4ポートは前面に1つしかなく、eGPUを接続すると帯域の高いポートが埋まってしまう点には注意したい。

背面のインタフェースは以下の通り。

  • HDMI 2.1ポート×1
  • DisplayPort 2.0ポート×1
  • 2.5Gbps対応LANポート×1
  • USB 3.2 Standard-Aポート×4

前後合わせるとUSB Standard-Aポートだけで計6基となり、周辺機器の多い用途でもUSBハブを別途用意せずに済む。またWi-Fi 6Eに対応しており、有線LANが使えない場所でも高速な通信が可能だ。

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内部構造は側面のスライドバーで簡単アクセス

本体の左右にはスライドバーがあり、これをアイコンの位置までスライドさせると上部カバーが外れる仕組みになっている。工具を使わずにアクセスできるため、後からNVMe SSDやWi-Fiカードへの交換が可能だ。

ただしメモリはマザーボードに直付けされているため、後から容量を増設することはできない。M.2スロットは2つ用意されており、うち1つは空きスロットのため、ストレージ容量が足りなくなった場合は増設できる。

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ゲームプレイにもこだわったRyzen 7 H255を搭載

プロセッサーには「Ryzen 7 H255」を採用。8コア16スレッドでブーストクロック最大4.9GHz、Zen 4アーキテクチャに連なるHawk Point系のAPUだ。統合GPUにはRDNA 3アーキテクチャ採用の「Radeon 780M」(12コンピュートユニット)を組み合わせている。外付けGPUなしでも最新のゲームタイトルにある程度対応できる描画性能を備えており、コストを抑えてゲーミングPCを用意したい人に向く構成といえる。

なお、近年のモバイル向けCPUに搭載されることが増えているNPUは非搭載。Copilot+ PCとしての要件は満たさないが、通常のデスクトップ用途であれば大きな影響はないだろう。

ベンチマークで実力をチェック

比較用として、Ryzen 9 7940HS+Radeon 780M+DDR5-5600 16GB×2(デュアルチャネル)構成のミニPCを用意し、Retro X3(Ryzen 7 H255+Radeon 780M+LPDDR5-6400 16GB)と比較した。

PCMark 10

  • 総合スコア:Retro X3が8246ポイント、比較用ミニPCが7276ポイント(約13.3%高い)
  • Web閲覧などを測るEssentialsや、3Dモデリングなどを測るDigital Content Creationでは、メモリ容量・デュアルチャネルで勝る比較用ミニPCが優勢
  • 文書作成や表計算を測るProductivityではほぼ差がない結果に

メモリ構成のハンデを踏まえても、Ryzen 7 H255の基礎的な処理能力は高く、総合スコアではRyzen 9 7940HS搭載機を上回っている。

ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク(フルHD)

  • 標準品質(デスクトップ):6127(やや快適)
  • 高品質(デスクトップ):5493(普通)
  • 最高品質:3992(設定変更を推奨)

統合GPUながらフルHDで高いスコアをたたき出しており、Radeon 780Mの性能の高さがうかがえる。

Cyberpunk 2077(画質プリセット:ウルトラ)

フルHD(1920×1080)での結果

  • FSR無効:17.07fps
  • FSR 2.1(パフォーマンス設定):31.38fps
  • FSR 4(ウルトラパフォーマンス設定):40.71fps

HD+(1600×900)での結果

  • FSR無効:24.49fps
  • FSR 2.1:37.59fps
  • FSR 4:44.81fps

統合GPUでもFSR 4を有効にすればフルHD・ウルトラ画質で40fps超えを達成しており、Ryzen 7 H255とRadeon 780Mの組み合わせは十分実用的なゲーミング性能を持つといえる。

まとめ:スモールスタートに最適な、コスパ重視のゲーミングミニPC

ACEMAGIC Retro X3は、統合GPUのままでもCyberpunk 2077のようなAAAタイトルをプレイできる性能を備えつつ、最高画質・高フレームレートを求めるようなヘビーな使い方には向かないものの、話題の新作インディータイトルを遊びたいという用途には十分な実力を持つ。前面のUSB4ポートを使えば、後からeGPUで性能を強化する余地も残されている。デザイン性のあるゲーミング環境をコストを抑えて構築したい人には、有力な選択肢となりそうだ。