Wi-Fiの規格がまた新しく追加された「Wi-Fi 6E」
その「Wi-Fi 6E」に対応したノートPCがMSIから登場しました。「Prestige-14-A11SC-012JP」
とその前にそもそも、Wi-Fi 6Eって何?ってなる人もいるので、ざっくり説明しておきます。
Wi-Fi 6Eとは
Wi-Fi 6Eについてざっくり説明すると、Wi-Fiの規格はWi-Fi Allianceが決めています。現行のWi-Fi規格では、2.4GHz帯、5GHz帯という2つの周波数帯が利用されています。ここに6GHz帯が加わることとなり、「Wi-Fi 6E」と命名されたわけです。
ちなみに、Wi-Fi 6EのEはExtended(拡張)を意味してます。
また、勘違いされやすいですが、Wi-Fi 6の「6」は第6世代の意味です6GHz帯という意味ではないです。
対応規格 | 正式名称 | 略称 |
---|---|---|
IEEE 802.11n | Wi-Fi CERTIFIED 4 | Wi-Fi 4 |
IEEE 802.11ac | Wi-Fi CERTIFIED 5 | Wi-Fi 5 |
IEEE 802.11ax | Wi-Fi CERTIFIED 6 | Wi-Fi 6 |
Prestige 14 A11の性能とやらは
本題です。
MSIからノートPC「Prestige 14 A11」の新モデルとして、シリーズ初のWi-Fi 6E対応モデル「Prestige-14-A11SC-012JP」が登場したわけですが、スペックを見ないとね。
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | インテル Core i7-1185G7(3.0GHz / Turbo 4.8GHz / 4コア8スレッド) |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Q デザイン |
メモリ | 16GB LPDDR4X オンボードメモリ |
SSD | 1TB(M.2 NVMe) |
ディスプレイ | 14インチ、フルHD(1,920×1,080)、ノングレア、sRGB相当 |
無線LAN | Killer Wi-Fi 6E AX1675(2×2、11ax、Bluetooth 5.2) |
キーボード | シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボード |
インターフェース | Thunderbolt Type-C(USB PD対応)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A ×1、ヘッドホン出力 (Hi-Res対応)/ マイク入力 コンボジャック ×1 |
サイズ | 319×219×15.9mm |
重さ | 1.29Kg |
バッテリー駆動時間 | 最大10時間 |
付属品 | 専用ACアダプタ、専用スリーブケース |
オンボードメモリって最近増えてきましたね・・・まぁあまりメモリを拡張するってことは一般の人はしないだろうから、あまり気にする必要はないのかもしれないけども。
ストレージも空きスロットはないので、追加することはできない。CPUは第11世代のi7でメモリは16GB、グラフィックもNVIDIA GeForce GTX 1650 Max-Qということで、デスクトップではRTXシリーズが主流ですが、ノートPCではGTXシリーズまだ現役なんですかね。
有線LANポートはないので、接続は無線LANのみになる。どうしても有線がいいというのであれば、別途USB接続の有線LANポートを購入する必要がある。
とはいえ、高性能です。画像・動画編集、グラフィックデザインとクリエイティブなことも十分やれる。
ちなみに、お値段168,800円(税込)です。
買うのはちょっと待て
次世代の無線LAN規格「Wi-Fi 6E」で高速通信が可能で高性能ということで、飛びつきたくなる気持ちはわかるが、ちょっと待ってほしい。
あくまでも、次世代の無線LAN規格「Wi-Fi 6E」に対応しているというだけです。このスペックでもう少し安いモデルは探せばある。
とうのも、Wi-Fi 6Eを利用するならば、ルーター側もWi-Fi 6Eに対応してないと意味がない。さらに、インターネット回線が10Gbpsないとその本領は発揮しない。
現状、光回線の10Gbpsを取り扱っているプロバイダーは限られてくる上に、一部の地域にしか提供されていない。既に、10Gpsの回線を利用し、Wi-Fi 6対応のルーターを使っているなら、ルーターをWi-Fi 6E対応に変えてやれば、「Prestige-14-A11SC-012JP」と組み合わせてネット最速マシンにできるだろうが、そうでない人は買ったところであまり意味がない。
今後、10Gbps回線のエリアは増えるだろうが都心部以外はまだ少し時間がかかると思う。