大手のアンチウイルスソフト、Avast Software (アバスト ソフトウェア)社が子会社を通じて、顧客のweb閲覧データを売っていたことがアメリカのメディアが報じてます。
Avastのセキュリティアプリは無用でも利用でき、日本でも多数のユーザーがインスールしていると思う。
私も使ってました。今はPCを買い換えて、無料期間のMacAfeeを利用してますが・・・
Avastによる月間アクティブユーザーは4億3500万以上という。
それだけ利用者が多いソフトでもあるので、web閲覧データが企業に売られていたとなれば、利用者としては不安になる。
Avast Softwareってどんな会社?
Avast Software(アバストソフトウェア)は1991年4月に設立された、プラハに拠点を置くチェコ共和国の企業
プラハ証券取引所およびロンドン証券取引所に上場している。
主にソフトウェア開発を行っている会社で、Avast Antivirusが主要製品となっている。
MacAfeeにアンチウイルスエンジンを提供していたり、AVG Anti-Virusの開発元を買収していたりと大きな会社です。
wikiより
ウイルス対策(AV)ソフトなどの評価を行うドイツ企業AV-Testが独自にセキュリティソフトのテスト行っているが、そこでも高い評価を得ている
どこにデータは売られたのか
アメリカのメディア、 MOTHERBOARD とPCmagによる調査によれば、子会社のJumpshotが再パッケージ化して各企業にマーケティング情報として販売していいたそうで、その顧客はGoogle、Yelp、Microsoft、McKinsey、Pepsi、Sephora、Home Depot、CondéNast、Intuitなどと、そうそうたる大企業があがっています。
どんなデータが売られていたのか
アメリカのメディア MOTHERBOARDがいうには、Avastが収集していたのはユーザーの行動、クリック、web間の動きを追跡したデータのようです。
MotherboardとPCMagが取得したデータには、何時何分、何ミリ秒といった正確さで、Google検索結果、Googleマップで検索された場所とGPS座標、訪問されたLinkedInページ、閲覧されたYouTube動画、加えてポルノサイトに入力した検索語、視聴した動画といったユーザー行動もあったのだそうです。
性癖もバレますね(/ω\)
売られたデータはどういうもの?
先にも記載しましたが、売られていたデータは主にweb間でのユーザー行動になります。
幸い売られたデータは完全に匿名化されており、ユーザー名や個人情報は含まれていないそうです。
マーケティングの戦略を考える人たちからすると、匿名でも喉から手が出るほどほしい情報ではある。
Avastは使って大丈夫?
Avast社はJumpshotによるデータ提供は停止したと声明文を出しているので、今は提供されていないと思われます。
ソフトウェアとしては優秀なので、使っていて問題ないと思います。
しかし、Avastのアンチウイルスソフトは有料版もありますが、無料版がの利用者が圧倒的に多い。
企業として売り上げがなければ、開発を維持できないので、今まで無料でやってこれたのは裏でマーケティング用データを売っていたから成り立っていたのかもしれません。
倫理的にアウトじゃね?と思うのだが、Avast社はアプリのデータ収集はユーザーに許可を得ていると説明している。
まぁたぶん規約には書いてあるだろうが、ちゃんと読んでない人のほうが多いだろう。
また、匿名化されているとはいえ、世の中「絶対」というものはなくデータを解析し個人を特定することもできるように思える。
続報
Avast社は現地時間の2020年1月29日ブログで最高経営責任者(CEO)を務めるOndrej Vlcek氏が自身と取締役会は直ちに「Jumpshotのデータ収集を終了させ、Jumpshotの事業を徐々に縮小する」ことを決定したと記載しています。
なおVlcek氏「完全に法の範囲内で行動」し、欧州連合(EU)の一般データ保護規則(GDPR)を順守していたとも記載している。