テレビを購入したが、NHKの番組を見ないものでも受信料を支払う義務があるのかどうかという問題で、2017年11月6日、最高裁がNHK受信契約義務を「合憲」と判断している。
ネット上では電波ヤクザだの、電波の押し売りなどと揶揄されています。
私も個人的に、NHKのやり方は好きではない。
なぜなら、公平性をうたいながらかなり、偏った報道を行ったりしているからだ。
そんなHNKですが、受信料を巡って、支払いが事実上、義務化される可能性が出てきた。
ここでは、NHKの受信料が義務化されるかもしれない理由を書きたいと思います。
NHK受信料が義務化される可能性
自民党の「放送法の改正に関する小委員会」(佐藤勉小委員長)が受信料の支払いについて、電気を自宅に引いている世帯を対象にすることを求める提言書をまとめているからです。
放送法の改正に関する小委員会 第一次提言
詳しくは上記のサイトから確認できます。
この提言書には、総務省とNHKに対するもので、総務省には、ドイツ、イギリスなど海外の公共放送の受信料制度を参考にしながら、具体的な制度設計やマイナンバーを使っての徴収方法を検討するように求めている。
現在NHKの受信料徴収に掛かる費用として、700億円を超えている。
これは受信料収入の11%に達する。
徴収費用の削減は急務とされているが、現在のやり方(個別訪問)では、支払い率が飛躍的に向上するとは思えない。
このため、支払いの義務化へ舵を切ろうとしている。
NHKの受信料はやっぱり高い
提言書に出てきた、イギリスの公共放送、BBCとNHKをの受信料を比較したいと思います。
- NHK:1万3990円(地上波契約のみ)および2万4770円(衛星契約含む)
- BBC:147ポンド(約2万2000円)
日本も海外と同じレベルの料金のように思える。しかし、ここには落とし穴がある。
上の資料を見てもらいたい。
NHKは、テレビのチャンネルは、
・総合テレビ
・教育テレビ
・衛星第1
・衛星第2
の4つになる。(ラジオは含めてません。)
イギリスBBCは地上アナログ、デジタルを合わせ8つと衛星デジタルで29つものチャンネルを保有している。
よく国会でも比較対象として、イギリスBBCは取り上げられるが、NHKに比べて、とてつもないチャンネル数を保有している。
まぁそれを維持するためには、それなりにお金がかかるのもわかる。
しかし、NHKはBBCよりはるかにチャンネル数が少ないにも関わらず、料金は同じぐらいときている。
これは、NHKの受信料が高いとしかいいようがない。
イギリスの受信料の徴収の仕方
BBCに触れたので、BBCはどのように受信料を徴収しているか、少し触れておきます。
イギリスの公共放送の受信料制度は テレビ・ライセンス (TV Licensing)と呼ばれます。
BBC, 民放含めすべてのテレビ番組を生でまたは録画して視聴する場合、また、iPlayer でBBC番組を視聴する場合です。視聴デバイスはテレビだけでなく、コンピューター、スマホ、タブレット、ゲームコンソール、DVDレコーダーなどすべて含まれます。
徴収方法は様々な方法が用意されています。
口座引き落とし、クレジット、デビットカード、小切手、銀行振り込みなど、テレビ・ライセンス・ペイメント・カードという支払い方法もあり、分割支払い方法を毎月、毎週、隔週のように選ぶこともできます。
誰でも簡単に支払いでできるようにされています。
このため支払い率は100%に近いと言われています。
支払わずに視聴していることが分かれば、罰金(約15万円)が課せられる。
テレビを購入時に購入店で住所、氏名を知らせるとテレビ・ライセンス局から受信料の請求する手紙が来るようになっています。
すでに契約している場合であれば、テレビ・ライセンスの受信番号を記入するだけ完了する。