USB接続できるデバイスをいくつもっていますか?
IntelやAppleなどの業界大手7社が中心となっているUSB推進団体(USB Promoter Group)が次世代USBを発表しました。
USB4です。
ってもうどんだけUSBが増えるのやら・・・
ここではUSB4規格がどのような仕様なのかを解説し、USBについて少し振り返りたいと思います。
USB4の概要
次世代USB規格USB4ですが、Intelの「Thunderbolt3」をもとにしており、USB帯域幅が現行USB3.2の2倍になります。
Intelは2017年にThunderbolt3をロイヤリティフリーにしたことで実現した規格になります。
Thunderbolt3ロイヤリティについて
IntelとAppleが共同開発した高速汎用データ転送技術「Thunderbolt」の現行版「Thunderbolt 3」をIntelプロセッサと統合
2017年にサードパーティーにロイヤリティフリー(ライセンス使用料無料)で公開しています。
ThunderboltはUSB-Cと統合されており、1つのポートで充電ポートとしてもディスプレイやストレージなど、さまざまな外部装置との接続ポートとしても機能する。データ転送速度はUSB 3.1の約4倍に当たる最大40Gbpsと高速化を実現しています。
これにより、Intel以外のチップメーカーがThunderbolt互換のチップを構築できるようになったわけです。
USB4の仕様は
仕様の詳細がまだ明かされておらず・・・・2019年中頃に発表するとされています。
今回発表されたのは、
- 既存のUSB Type-Cケーブルを使った2レーン動作および40GBpsケーブルを介した最大40Gbps
- バス上で使用可能な全帯域幅を効率的に共有するための表示プロトコル
- USB 3.2、USB 2.0、Thunderbolt 3との下位互換性
のみの発表です。
既存のUSB Type-Cケーブルを使った2レーン動作とされているので、端子の形状はUSB-Cになるのは間違いないですね。
USB4対応製品が発売されても、PCや既存との下位互換はあるで接続はできるがUSB4本来の能力は発揮できません。
PCなども対応が必要になるので、2019年後半から2020年以降に普及するのではないでしょうか。
USBの歴史を振り返る
USB1.0
USBとユー・エス・ビーと呼んでますが、Universal Serial Bus(ユニバーサル・シリアル・バス)の略になります。
その歴史はまだ浅く、USB1.0が登場したのが、1996年に登場します。
Windows98から正式にサポートされ、これをきっかけに世界中に普及します。
ちなみにこの時の転送速度は12Mbps
USB1.1
1998年にUSB1.1にバージョンアップし電源管理等が改善します。
USB2.0
2000年にUSB2.0が登場します。一番長く使われたUSB規格になります。
USB1.1規格仕様を改善し最大480Mbpsの転送を可能にしました。
今でも、USB2.0を備えているPCはたくさん流通しています。
また、もっとも多く端子のある規格でもありました。
形状が似すぎて間違うこともしばしば・・・
type-Aはおなじみの端子ですね。
Mini-AとMini-Bの端子を間違えたものです・・・・
にも関わらず、micro-AとBとかもうね・・・・家にケーブルが何本あることやら・・・
USB3.0
USB-IFにより規格標準化が進められ、2008年にUSB3.0が登場しました。
後方互換を保ちつつ、最大データ転送速度は5Gbpsを実現しましたが、信号変換などあり実際は4Gbps=500MB/sが上限になっています。
端子の一部が青いのが目印になる。
USB3.1
2013年にUSB3.1が登場しUSB 3.1 Gen 2モードはSuperSpeedPlus USBで10Gbpsの転送を可能となりました。
ここまではおなじみのUSB-Aの端子ですね。
左がUSB1.1~2.0までの右が3.0~3.1まで
USB3.2
2017年にUSB 3.2規格が発表され20Gbpsの転送速度を可能にました。
ここからは端子の形状が変わりUSB Type-Cになります。
そして時代はUSB4へ