パソコンを買うとき、デスクトップとノートPCどちらを選びすか?
最近はノートPCの性能もよくなっており、持ち運びできるという理由だけではなく、メインPCとして使うこともあります。
パソコンはあくまでも、ツールであり使用用途によって必要な性能は変わってきます。
CPU、メモリ、ストレージ、GPUなど人によって必要な性能は様々です。
CPUは様々な処理をする上で重要なパーツです。
ここではCPUについてデスクトップとノートPCでどう違うのかをCPUの基本と共に説明したいと思います。
CPUの基本
まずは、CPUについて基本を説明したいと思います。
基本を知っておかないと、比較しても何がどう違うのかわかりずらいと思いますので、
CPUとは
Central Processing Unitの略、プロセッサーと呼ばれたりするこもとあります。
マウス、キーボード、ハードディスク、メモリー、周辺機器などからデータを受け取り、コンピューターでは 制御・演算を行う。
CPUの性能はパソコンの性能に大きく関わるため、高性能なCPUは高価になる。
第〇世代 Intel Core i〇シリーズって何?
パソコンを購入する際にスペックが↑のように記載されています。
「インテル Core i5-8400 (2.80GHz-4.00GHz/6コア/6スレッド)」
Intel Core iシリーズを例に説明します。
少し古い画像になりますが、Core iシリーズには、i3、i5、i7、i9とあります。
性能はi3 < i5 < i7 < i9と上がっていきます、もちろんお値段も・・・
後ろに続く番号が世代と型番を合わします。
「インテル Core i5-8400 (2.80GHz-4.00GHz/6コア/6スレッド)」の場合だと、
i5の第8世代、400番だといことがわかります。
ちなみに、現状では第9世代まで登場しています。
最後に特殊型番の英字が付きます。「K」だったり「H」だったり「U」だったりとシリーズによってことなるのでこのあたりはつど、調べる必要があります。
クロック数、コア数、スレッドって何?
クロック数
「インテル Core i5-8400 (2.80GHz-4.00GHz/6コア/6スレッド)」
2.80GHz-4.00GHzとあります。
これはクロック数(周波数)になります。
単位のHz(ヘルツ)は一般的に1秒間に何回振動したかを表す単位です。
CPUの場合だと、1秒間に何回オンオフの切り替えが出来るかを表しています。
・1Hz:1秒あたり1回
・1KHz:1秒あたり1000回
・1MHz:1秒あたり100万回
・1GHz:1秒あたり10億回
・1THz:1秒あたり1兆回
見ていただいたとおり、数値が大きいほど処理能力が高いということになります。
2.80GHz-4.00GHzとなっているのは常に4.00GHzで処理しているわけではなく、高負荷がかかる処理時に最大4.00GHzまでの性能を発揮するという意味合いです。
コア数
「インテル Core i5-8400 (2.80GHz-4.00GHz/6コア/6スレッド)」
6コア、6スレッドについてですが、結論を先に言うと、コアが多くスレッド数が多い方が処理能力が高いということになります。
もともと、CPUは1コア(シングルコア)のものから始まりました。
しかし、1コア(シングルコア)だけではこなせる仕事量には限りがあり、処理が追い付かなくなりました。
そのためパソコンの動作が重くなります。
1人で2人分働くより、2人で1人分ずつ働く方が効率的というわけで、コア数が増えていくようになりました。(マルチコア)
スレッド数
少しわかりにくいのがスレッド数です。
CPUによっては6コア6スレッドと6コア12スレッドのものがあったりします。
これは、「マルチスレッド化」されているかの違いになります。
ハイパースレッディング・テクノロジー(Hyper Threading Technology = HTT)と呼ばれる技術で物理的にあるコアは1個だけどソフトウェア側からは2個あることにしています。
1コアで1つの処理していたものをマルチスレッド化することで1コアで2つの処理を同時こなせるようになります。
物理的にコアが増えているわけではないので、圧倒的な性能差は見えずらいですが、スレッド数が多くなることで、効率的に処理してくれます。
ベンチマークテストではマルチスレッドのCPUの方が15~30%性能が向上しているそうです。
もちろん、スレッド数が多いCPUはお値段も・・・・
デスクトップCPUとノートPCのCPUで性能差はあるの?
長々とCPUの説明を書きてましたが・・・
デスクトップとノートPCで同じi7のCPUの場合、どう性能が違うでしょうか。
基本的にはデスクトップ用CPUのほうが処理能力は高いです。
なぜ、「基本的には」と使ったかというと下記を見てください。
Core i7 8700
デスクトップ |
Core i7 8750H
モバイル |
Core i7 8850H
モバイル |
|
スコア | 15156 | 12401 | 15354 |
クロック数 | 3.2-4.6GHz | 2.2-4.1GHz | 2.6-4.3GHz |
コア(スレッド) | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド | 6コア12スレッド |
電力 | 65W | 45W | 45W |
発売日 | 2017年10月 | 2018年4月 | 2018年6月 |
デスクトップ用CPU、i7 8700のベンチマークスコアは15156に対して、ノートPC用i7 8750Hのベンチマークスコアは12401と発売時期がデスクトップ用より後にも関わらず、スコアは少し低いです。
しかし、その数か月後に発売されたi7 8850Hはデスクトップ用よりベンチマークスコアは少しだけ高い
同じようなモデルであっても、発売時期によって性能に多少差があることから、「基本的には」という言葉を使いました。
また、クロック数がデスクトップ用のCPUに比べ、抑えられています。
ノートPC用のほうが性能が低いのか
「ノートPCのCPUはダメだ」と勘違いしないでほしい。
ノートPCにはデスクトップとは違う制限がいろいろあるため、クロック数が抑えらていたりします。
例えば、より多くの処理をするためには、電力を消費します。
しかし、バッテリー駆動も考慮しなければならないノートPCでは電力消費の大きなCPUを搭載することは難しい。
他にも、発熱の問題もあります。デスクトップの場合は大きなファンを搭載してるので、CPUの冷却は簡単です。
ノートPCの場合は小さいな筐体のなかで冷却しなといけなくなります。
このような制限があるために、デスクトップ用CPUより性能が低く見えます。
まとめ
CPUの構造はデスクトップでもノートPCでも同じです。
しかしノートPCでは、多くの制限があるためデスクトップ用CPUに比べて性能が低いことが多い
CPU発売時期によっては、同じシリーズでもモバイル用CPUでもデスクトップ用に劣らないものもあります。
持ち運びを前提としないのであれば、デスクトップをオススメしますが、持ち運びも考慮するのであれば、高性能なノートPCでもいいと思います。