マイクロソフトが「Windows Sandbox」を発表しました。
なんじゃそれ?と思われた方、ちゃんと説明します。
手持ちのWindowsマシン、高価でしたよね。でもフリーソフトとか、出所不明な場合もあり、大丈夫なんだろうかと心配になることありませんか?
もちろん、ウィルススキャンをしているが、不安は残ります。
まぁ、実験用のWindows搭載マシンとか持ってれば、そちらで試せばいいのですが、そんな人は、そうそういないですよね。
でも、「Windows Sandbox」を使えば、それが可能になります。
Windows Sandboxの特徴は
「Windows Sandbox」の最大の特徴は、PCに問題を起こさないように独立した空間に一時的なデスクトップ環境を構築し、その中でアプリケーションの実行できるところです。
プログラムを試し終わった場合は、「Windows Sandbox」を閉じれば、そこにあるすべてのファイル状態やソフトウェアがデスクトップごと完全に削除されます。
実は、「Windows Sandbox」はWindows 10 ProまたはEnterpriseのBuild 18305以降に含まれている。
使うにはAMD64命令セットと仮想化機能をBIOS設定で有効にする必要があります。
また、ハードウェア要件もあり、CPUが最低2コア以上(推奨4コア+ハイパースレッディング)、RAMが最小4GB (推奨8GB)、ストレージの空き1GB(SSD推奨)となっている。
VMwareの動作環境に似てますね。
必要な設定さえ完了していてば、スタートメニューの中に「Windows Sandbox」の項目が現れ、これをクリックするだけでデスクトップ画面にWindows Sandboxのデスクトップ画面が表示されます。
デスクトップはほぼWindowsをクリーンインストールした状態で、試したいファイルをコピーすることでシステムに影響を与えることなく実行できます。
わざわざ仮想マシンを用意する必要もなく、閉じるだけでキレイさっぱり消してくれるので、手軽に利用できる。
まぁ少々設定が面倒かもしれないけども・・・
仮想マシンを使おうと思っている人は、AMD64命令セットと仮想化機能をBIOS設定ぐらいはササっとできちゃうでしょうけど。
一時的にネットからダウンロードしたソフトを使って作業したい場合などに活躍しそうです。
続報 新機能追加
19H1ブランチの最新の「Fast Ring」向けプレビュー(ビルド18353)では、このWindows Sandboxに複数の新機能が追加されました。
・デバイスのマイクをWindows Sandboxで利用可能に
・Sandboxの設定ファイルでオーディオ入力デバイスの設定が可能に
新たにショートカットキー
・ハイコントラストモードを有効にするダイアログを表示させたり(Shift+Alt+PrintScreen)
・フルスクリーンモードの切り替えを行ったり(Ctrl+Alt+Break)
タイムゾーンがホストと同期できないバグ修正