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賃貸暮らしは老化が進む?海外の話から読み解く

エンタメ

オーストラリアとイギリスの研究チームが行った調査で、「民間の賃貸住宅に住む人は持ち家の人よりも生物学的な老化が速く進行する」というトンでもな話がでてきました。

Are housing circumstances associated with faster epigenetic ageing?

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生活習慣で変わる老化現象

人は1年で1歳、歳を取ります。当たり前の話なんですがね。
ただ、生物学的な老化は個人の生活習慣や環境によって異なります。

うつ病や歩く速度、休日と平日の睡眠パターンなどが生物学的老化の進行スピードに関わっていることが研究結果として判明しています。

オーストラリアのアデレード大学とイギリスのエセックス大学の研究チームが、イギリス家計縦断調査で収集された世帯主1420人のデータを基に、生物学的老化のスピードと住環境の関係について分析を行いました。

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賃貸暮らしは1年あたり2,4週間分の老化が進む

収入や生活習慣を制御した上で、住環境と生物学的老化の関連を分析した結果。

民間の賃貸住宅に住んでいる人は持ち家を所有する人と比べ、1年あたり2.4週間も余分に老化が進んでいることが判明したそうです。
2.4週間分がどれほどなのかちょっとわかりにくい・・・

ちなみに以下が他の原因の場合の老化
失業(1年当たり1.4週間の老化)
肥満(1年当たり1週間の老化)
元喫煙者であること(1年当たり1.1週間の老化)
んー上記と比べると賃貸暮らしというだけで、ここまで生物学的老化が早まるとは・・・・

日本では起こらない海外の事情

研究結果だけを見ると賃貸ダメじゃんとなりますが、結果を詳しく見ると日本ではあまり関係ないと思えます。
※個人の感想です。

今回調査が行われた、イギリスやオーストラリアでは賃貸契約が1年程度と比較的短い。
一部の州や地域では、賃借人の過失がなくても、立ち退きを迫ることが可能だったりと、賃貸住宅に住む人々は不安が多いとのこと。
研究チームもこの住居に関する不安定性が生物学的老化に関連している可能性があると指摘してます。

実際、住居の保有権が安定している公営住宅を借りている人では生物学的老化への悪影響はみられなかったそうです。

逆に日本の場合は、賃借人の権利を守るようになっているので、立ち退きになるなってよほどのことをしない限りありえない。
仮に家賃を滞納していたとしても、簡単に追い出されることがないのが現状です。
大家にとってはつらい話ではあるけども・・・

また、イギリスの民間賃貸住宅には、寒さ、湿気、劣化といった問題が大きい劣悪な環境で、妥当な家屋基準を満たしていない物が23%もあるそうです。

生物学的老化はストレスや不安?

こうした研究結果を見るとはやり、生物学的老化ってのは、ストレスや不安が悪影響を及ぼしている可能性は高い。
いつまでも、若々しくいるためには、ストレスを貯めず、規則正しい生活を心がけることが1番のようです。