ノートPCパーツをモジュール化してアップデートするFrameWork

ITニュース

アメリカのスタートアップ、FrameWorkをご存じだろうか?
2021年2月に発表された。FrameWorkはモジュール式のノートPCなんですが、ついにアメリカで予約開始されました。
日本でも出してほしい!!

基本モデルは999ドル(日本円で約10万円)からとなっており、OSを含め、すべてのパーツを自分で選択することができるのが売り。
DIYエディションとして749ドル(日本円で約8万円)のモデルもあり、夏に発送予定だとか・・・

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なぜモジュール式なのか

FrameWorkはすべてのパーツを自分で選択することができるノートPCで、古くなってもモジュールを交換することで適時アップグレードできる。
なぜこのような方式を取っているのかというと、基本的にノートPCはユーザー側でハードウェアをいじれる部分がない。メモリやストレージの拡張にも非対応なことが多く、故障時もメーカー修理に回さないといけない。

こうした状況が年間5000万トンにもおよぶ、電子廃棄物を生み出す原因になっている。

毎年新しいCPUが発表され、早ければ、2~3年で買い換えるような使い方をしていれば、電子廃棄物にされてしまうのもうなずける。

FrameWorkはこのような状況を打破するべく、可能な限り修理やリサイクルを行い、廃棄せずにアップグレード可能な製品を作ることを目的にしています。

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アップグレードにも限界はある

すべてのパーツを選択できるとされてますが、それでも限界はありますしある程度、規格が統一されてます。
たとえば、ディスプレイは13.5インチ2256×1504(3:2)で固定されています。ほかにも、ディスプレイ上部のカメラは1080p 60fpsとなってます。
まぁ十分な性能ですけどね。

細かいところだろ、バッテリーは55Wh、キーストロークは1.5㎜で配列も固定されてます。
今後、様々な言語配列を用意する予定はあるらしいので、ぜひ、日本語配列で日本でも出してほしい・・・

PCの性能を左右するメモリやストレージ、WiFiモジュールなどはカスタマイズ可能です。CPUの交換も可能なんですが、マザーボードごと行う必要があるそうなので、少々難儀しそうです。

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手軽な拡張も可能

マザーボードごと交換とか聞くとちょっと面倒そうと思われる方もいるかと思いますが、手軽な拡張もできるようになってます。

本体側面のポート類を自分で選択可能となってます。USB-AやType-C、HDMI、DPなど4つのモジュールを組み合わせて必要なポートを選択できます。また、拡張ストレージにするという選択肢も用意されてますので、分解するのが面倒だと思っている方にも手軽に自分にあったノートPCが作れるはず。

この各モジュールには、QRコードが印刷されており、webストアやガイドに簡単にアクセスできるようになってます。モジュールは定期的にアップグレードモジュールをリリースするほかにも、パートナーのコミュニティから互換性のあるモジュールの製造・販売ができるようにするとのこと。

FrameWorkの主なスペック

実際どんなスペックに仕上がるか気になるところだと思いますので、選択できるパーツを記載しておきます。

FrameWork Laptop 999ドルモデル
OS Windows 10 Home
Windows 10 Pro
CPU i5-1135G7 (8M Cache, up to 4.20 GHz)
i7-1165G7 (12M Cache, up to 4.70 GHz)
i7-1185G7 (12M Cache, up to 4.80 GHz)
メモリ 8GB DDR4-3200 (1x8GB)
16GB DDR4-3200 (2x8GB)
32GB DDR4-3200 (2x16GB)
ストレージ 256GB NVMe SSD
512GB NVMe SSD
1TB NVMe SSD
無線LAN WiFi 6, Bluetooth 5.2
WiFi 6 with vPro, Bluetooth 5.2
ディスプレイ 2256×1504
バッテリー 55Wh
グラフィック Iris Xe Graphics
カメラ 1080p 60fps
ポート 4xユーザー選択可能な拡張カード
3.5mmコンボヘッドフォンジャック
アダプター 60W USB-C
認証 指紋認証リーダー
サイズ 15.85mm x 296.63mm x 228.98mm
重さ 1.3kg

ノートPCでモジュール式にも関わらず、結構薄い上に軽いのに驚く。
サイズ感や重さも含めて、最近のノートPCにまったく引けを取らない仕様となってますね。

続いてDIYエディションで選択できるパーツ類

FrameWork DIY 749ドルモデル
OS OSなしが選択可
Windows 10 Home
Windows 10 Pro
CPU i5-1135G7 (8M Cache, up to 4.20 GHz)
i7-1165G7 (12M Cache, up to 4.70 GHz)
i7-1185G7 (12M Cache, up to 4.80 GHz)
メモリ なしを選択可
1x 8GB DDR4-3200
2x 8GB DDR4-3200
1x 16GB DDR4-3200
2x 16GB DDR4-3200
1x 32GB DDR4-3200
2x 32GB DDR4-3200
ストレージ なしを選択可
WD_BLACK™ SN750 NVMe SSD 250GB
WD_BLACK™ SN750 NVMe SSD 500GB
WD_BLACK™ SN750 NVMe SSD 1TB
WD_BLACK™ SN750 NVMe SSD 2TB
WD_BLACK™ SN750 NVMe SSD 4TB
WD_BLACK™ SN850 NVMe SSD 500GB
WD_BLACK™ SN850 NVMe SSD 1TB
WD_BLACK™ SN850 NVMe SSD 500GB
WD_BLACK™ SN850 NVMe SSD 2TB
無線LAN なしを選択可
Intel Wi-Fi 6E AX210 No vPro
Intel Wi-Fi 6E AX210 vPro
ディスプレイ 2256×1504
バッテリー 55Wh
グラフィック Iris Xe Graphics
カメラ 1080p 60fps
ポート 4xユーザー選択可能な拡張カード
3.5mmコンボヘッドフォンジャック
アダプター なしを選択可
60W USB-C
認証 指紋認証リーダー
サイズ 15.85mm x 296.63mm x 228.98mm
重さ 1.3kg

ちなみにどのモデルも保証は1年となってます。

DIYエディションはOSなしでLinuxを選択することも可能のようです。先にも記載しましたが、CPUの交換はマザーボードごとになるので、最初の選択をミスると結構面倒です。

 

日本でもだしくれないかな・・・・