ドスパラがあの問題となったオリジナルSSD「Z1」シリーズを960GBモデル「DP-SSD960AZ1」と追加するとのこと
4月11日より発売開始です。
とうとう、波紋を呼んだSSDが発売された。
Z1シリーズ DP-SSD960AZ1 (960GB) ドスパラオリジナルSSD
お値段11,500円(税別)
既に発売されていたシリーズは以下、
Z1シリーズ DP-SSD480AZ1 (480GB):8980円
Z1シリーズ DP-SSD240AZ1 (240GB):5580円
Z1シリーズ DP-SSD120AZ1 (120GB):3480円
SSDとしては、かなり安いが現在すべて、在庫がない状態です。
Z1シリーズのリマーク問題
ことの発端は2018年8月3日にさかのぼる・・・
ドスパラがオリジナル製品として「Z1」シリーズのSSDを発売開始した。
容量が120GB、240GB、480GBのモデルがあり、スペックは
SATA3 6Gbps
シーケンシャルリードは最大520MB/s
シーケンシャルライトは最大420MB/s
TLC NANDを使ったモデルになります。
価格が安いといこともあって、ガジェットマニアたちは購入そして分解する・・・・
Dospara オリジナルSSD Z1シリーズ
本日より販売開始!
DP-SSD120AZ1(120GB) ¥3,223(+税)
DP-SSD240AZ1(240GB) ¥5,167(+税)
DP-SSD480AZ1(480GB) ¥8,315(+税)
(最大R:500 W:420 3年保証)
単純なコスパ高そうですね(A °_°)早速ご開帳
SMI2258XTコントローラー
とMicronチップが確認できますネ(A '-' ) pic.twitter.com/UH7aH0qs4N— ドスパラ秋葉原本店(DIY パーツ) (@dospara_parts) August 3, 2018
げっ、、、
ドスパラのZ1 120GB SSDのNANDリマークっぽいな、、、Bad Block 40もヤバすぎる、、、
死んだMacBookのSSDから剥がしたNANDよりも多い、、、どうやってこのチップでエラー出さないで動くようにしてるんだろ、、、
何か塗ってあるっぽいから削ってみるか、、、 pic.twitter.com/TO8x7VGb14
— PC修理廃人 (@pana_junk_pc) August 3, 2018
ドスパラオリジナルというはずが、コントローラーチップがMicron製NANDではないかという物議を呼びます。
騒ぎを起こる中、Z1シリーズの製造委託先であるRITEKが「生産工程において、Micron製NANDに生産地域別のために「SG」などの刻印をし、その上にメーカーロゴの刻印を実施後、SSDを生産し、出荷を行った」としている。
詳しくは下記
そして、このコントローラーはリマーク品ではないのかとネット上でささやかれることに・・・
リマーク品とは
リマークは、製品に記された刻印を不正に変更して、安価な物を高価な物に見せかけて販売する不正行為(悪徳商法)をさす
※Remarkの本来の意味とは全く違い(本来、Remarkは「意見を言う」または「述べる」と言った意味合いで使用される
第三者機関による試験結果を公表
ドスパラとしても黙ってはいられないため、第三者に検証をお願いしていたわけです。
その結果が今回公表されたわけですね。
その結果は・・・・
評価試験の概要とその結果
第三者機関によるSSDエンデュランス(書換え耐性)評価試験を実施
Z1シリーズとA社、B社の3製品で評価試験を実施してもらう。
※会社名は明かされていない。
試験1 シーケンシャルライト
3製品とも、100TBまで書き込み(シーケンシャルライト)を実施
その後に、JESD219Aに準拠したランダムライトを約10TB前後実施
JESD219Aとは
JESD219(Solid-State Drive (SSD) Endurance Workloads))。JEDEC(半導体技術協会)による規格
試験1の結果
3製品のなかで、「Z1」の書き込み速度がもっとも低い結果となったが、エラーなどの不具合は発生していない。
ランダムライトの結果も劣化傾向は同程度で書き換え耐久性に優劣はつけ難い結果だという。
個人的に、Z1のグラフが幅が広く同程度なのかちょっとわからない・・・・
試験2 シーケンシャルリード
シーケンシャルライト実施途中に定期的にSSD全域を読み込み、期待値を確認し、性能を測定
試験2の結果
3製品とも400MB/s以上を計測されており、著しい差は計測されていない。
試験3 SSDの寿命
SSDのlife time(残寿命)を示すスマート情報を確認
life timeは各社が独自の計算方法で算出しているため、単純比較ではわからないとされています。
スマート情報とは
「Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology」の略で、ハードディスク(補助記憶装置)の自己診断機能
試験3の結果
Z1とA社製品ではランダムライトを開始すると急激に残寿命が減少することが確認されている。
B社製品にはスマート情報に「life time」が無かったため、計測できず。
上記の検証結果を受けたこと、および本製品の製造委託元のRITEK社(台湾)から、本製品の製造過程におけるコンプライアンス違反等は無い旨をご報告いただいていることから、当社では新しく「Z1シリーズ DP-SSD960AZ1 (960GB)」を4月11日(木)から発売いたします。
とドスパラはしている。
試験結果から考察するZ1シリーズSSD
個人的な意見になりますが、試験結果を公表したことで、リマーク品ではないだろうということはわかりました。しかし、A社、B社の製品が何なのか不明なため、なんともモヤモヤするとことがある。
それは、例えばA社、B社が比較的マイナーなメーカー製品だったとしたら・・・
試験結果が同じようになるのでは?と勘ぐってしまう。
まぁそれだと、信頼できる第三者機関にならないので、そんなことはないと思う。
しかし、シーケンシャルライトの試験において、一番低かったとうことは、値段が安い分書き込みが遅いなどのデメリットはやっぱりあるんだなとわかりましたね。
それでもHDDよりは速いので、HDD利用している人は変えてもいいじゃないですかね。
余談 試験結果から分かったことの1つ
このような試験結果はあまり目にすることがないので、個人的に感じたのが、SSDって100TBの書き込みを行うと一気に寿命に近づくということ
100TBの書き込みに何年かかるかは使い方次第でしょうけどね。