この記事にたどり着いた方は、SEOの必要性がわかっている人だと思います。
総務省の情報通信統計データベースを確認すると、インターネット利用状況の推移は平成29年80%を超えており、インターネットが生活の一部として普及していることは明らかです。
WEBサイトが上位表示されないと、中々見てもらえないのも事実です。
SEOの取り組み始めると「上位表示すること」が目的になってしまいがちです。
そして、ネット上にあふれるSEO対策に手当たり次第手を出してドツボにはまる・・・
ここでは、SEOの基礎と小手先のSEOは通用しないとうことと、近道はないということを解説します。
小手先のSEO対策は通用しない
数年前はSEOとえば、被リンクだ、大量の被リンクによって検索順位は上がる。
大量のペラサイトを作成し被リンクを自作自演したり、転送するリンクの売買するなどが横行していました。
被リンクの自作
結果、検索している人にとっては役に立たないWEBサイトが上位表示されるようになり、Googleは検索アルゴリズムを大幅に変更しました。(パンダアップデートとペンギンアップデート)
そして、ペラサイトなどはペナルティーを受け上位表示されなくなりました。
ただ、被リンクが悪だとは思わないでください。
自然についてくる被リンクはとても有効です。
例えば、あなたのサイトを見たユーザーがこのサイトが参考になりましたとSNSやブログで紹介するなどです。
↑の記事は当ブログを雑な感じで始めた初期に書いた記事です。
あまリライトもせず、顔文字まで使ってる、今見ると、中々ひどい・・・
しかし・・・・
質問サイトで誰かがリンクを張ったり、2ちゃんねるなど、ここを参照してみれば、と紹介してくれています。
自演じゃないです。
当ブログたいしたアクセスはありません・・・がこの記事は今だに1000PVほど見られています。
・自作自演の被リンクはGoogleは認めてくれません。
・リンクの売買などもってのほか
・自然に集まる被リンクこそ価値があります。
Googleの主な検索エンジンアップデート
パンダアップデート
2011年頃に実施されたアップデートでコンテンツの「品質」を重視するためのアップデート
ペンギンアップデート
2012年頃に実施されたアップデートでリンクやスパム行為を排除するためのアップデート
ハミングバードアップデート
2012年頃に実施されたアップデートで検索キーワードの使われている背景と文脈を理解してより的確な検索結果を表示するためのアップデート
ベニスアップデート
2015年頃から実施されたアップデートで「検索している場所」に合わせた検索結果を表示するためのアップデート
モバイルフレンドリーアップデート
2015年頃から実装されたアップデートでスマホ向けに最適化されていないWEBサイトの評価を下げるためのアップデート
上記のようにコアアップデートと呼ばれるアルゴリズムのアップデートが行われています
2017年には医療や健康に関わるアップデートがあり、医療専門家による、信頼性が高く有益な情報を上位に表示するようになっています。
最近だと、アニメや映画で検索するとタイトルが表示されるようになりました。
今後もアップデートされていくことを理解しておきましょう。
このようにGoogleの検索エンジンは常に変化し進化しています。
小手先の手法が通用しなくなったことが分かっていただけたでしょうか。
もし、今上位表示されていても、コアアップデートでページが飛んで行ってしまうこともありますので、小手先のSEOに時間を費やすより、コンテンツの質を上げることに時間を費やす方が有意義です。
ちょうどこの記事を書いているとき2019年3月12日Googleのコアアップデートが実施されていたようで、ブログやアフィリエイトを行っている人たちがTwitterで順位が下がったなどつぶやいています。
検索エンジンは常に進化しています。小手先の手法を使って上位表示されたとしてもそれは長くは続きはしない。小手先の手法に時間を使うより、コンテンツの質を上げることを考えるほうが得策です。
Googleはビジネスパートナー
突然ですが、Google が掲げる 10 の事実 というものがあるのをご存知でしょうか。
Googleは常にこのリストを見直し実行しています。その1つ目の項目
1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。
「Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました」という一文と「金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません」という一文があります。
Googleは検索エンジンを利用して検索しているユーザーに正しい情報を返したいわけです。
Googleは一企業です。利益を求めます。その収入源は広告収益になります。
なので、Googleの検索エンジンを利用する人を増やしたいわけです。
実際検索結果の一番上には広告が表示されます。
Googleはこの広告スペースを販売しています。この収益モデルはGoogle検索を多くの人が利用することで成り立ちます。
Google検索の利用者を増やすためにも、「Google検索を使えばが答えが見つかる」「Google検索は役立つ」という体験を利用者に提供してるわけですね。
「ググれカス」なんて昔は言ったものです。それぐらいGoogleの検索結果が信用されている。
SEOに取り込んでいく際に検索エンジンを欺くようなことを考えるのではなく、ビジネスパートナーと捉えてGoogleがなにを求めて、何を必要としているのか考えましょう。
もうお分かりだと思いますが、Google検索している人の満足度を高められるような情報を提供するwebページを作成することが重要になってきます。
そうすることで、おのずとwebページの品質は上がります。
WEBページの品質が求められる
Google検索を使う人は、「何か知りたいこと」、「見つけたいこと」があって検索してます。
検索している人に満足してもらうためには、検索結果でその人のニーズを満たす「情報」を掲示できるかどうかにかかっています。
また情報を掲示するだけではニーズを満たせません。
例えば、クックパッドで料理のレシピを見たとします。
そこには材料だけ書かれて「分量」や「手順」が書かれていなかったとしたら、モヤモヤしますよね。
また、手順や分量を細かに書いてあるが、わかりづらい、読みづらいwebページだったら、やぱりモヤモヤしますよね。
このような場合は検索している人にとって、十分に満足できる内容ではないです。
ここでいうwebページの品質とは
- 求められるものとマッチしている
- 情報が充実している
- 情報が正確である
- 読みやすい
- わかりやすい
になります。
WEBページの品質とは
品質の高いwebページが求められると先ほど書きました。
しかし、webページの品質は誰が決めているのでしょうか。
今、このページを読んでいただいている、あなた、答えられますか?
上の図をイメージしてください。
ある人にとっては「役に立った」と満足できる品質がいいwebページになるが、別のある人にとっては、「不満が残る」品質の良くないwebページになったりします。
そう、決めるのはwebページを見た人です。
例えば、ある分野の記事を書いたとします。
プロから見ても有意義だと思える内容でも、その分野に詳しくない初心者が見た場合では、専門用語が多すぎてよくわからないと思われてしまうかもしれません。
逆に薄い内容であれば、初心者には概要がつかめる有意義なページになるかもしれませんが、プロからすると物足りないページになります。
コンテンツを作成する際は、見る人が誰なのかを意識することが重要です。
ページの品質を決めるのは読者です。
記事を書く際には、見る人を意識して作成することが重要
WEBページの内容(情報)が重要
WEBページの品質において一番重要なのは内容(情報)です。
取り上げているテーマについて書かれている情報が充実していることが重要になってきます。
例えば、おすすめ映画の一覧ページで、映画タイトルだけでは何がおすすめなのかわかりません。
出演している俳優やジャンル、いつ公開なのか、どんなあらすじなのかなど情報が充実している方が満足度は高い。
また、それらの情報が正しいかどうかも重要です。
公開日を間違えていた、映画タイトルを間違えている場合、情報量が多くても役にたたない情報となり、低品質なページとなってしまいます。
書かれた内容(情報)が充実しており、正しいことが重要になります。
情報が多くても間違っているなら低品質なページになってしまいます。
読みやすい、わかりやすいは正義
内容以外にも、「読みやすい」「わかりやすい」ということも重要になります。
情報量が充実していても、業界用語だらけであったり、ネットスラングを多用したり、回りくどい表現をしたりと読んでいる人がついてこないようでは、品質がいいとはいえません。
ありがちなのが、記事の文字数を稼ぐために回りくどい表現をしてしまうとかですかね。
例えば、日本人向けページなのにすべて英語で書かれているとか、テキストに改行がない、文字が小さすぎる、背景色と似た色合いで文字が書かれているなど、情報量が充実していたとしても、満足度は低い。
このような場合、せっかく時間をかけて書いた記事であっても読まれず、離脱されてしまいます。
左右同じ内容の文章です。改行があるとないとで印象が変わります。
「読みやすい」「わかりやすい」は読者の満足度を高めてくれます。
せっかく時間をかけて書いた記事なら読みやすく伝わりやすく書くことを心がけましょう。
時には図解しながら解説するとより伝わりやすいです。
速さは命
WEBページには「読み込み」が必ず発生します。
いつまでも表示されないWEBページは読む気を奪います。
実際3秒を超えると一気に直帰率が増え5秒以上になると38%の人が離脱していきます。
また、Googleも表示速度を品質を判断する基準にしています。
2012年にGoogleがページ表示速度がランキングの要因であることを公表しています。
GoogleのWebスパムチーム/品質管理チームの責任者であるマット・カッツ(Matt Cutts)氏は、
もしサイトが本当に、本当に遅かったとしたら、ページのスピードをランキング要因に実際に使うと今までに言ってきた。したがって、それ以外のすべての条件が同じだったとしたら、確かにランキングが低くなることがある。
しかし、こんなふうに言うことはできる ? 上下のウェブサイトを見たり同時に返されるサイトを見たりして、もしあなたのサイトが本当に本当に遅くて異常なくらいだったり、(スピードの点で)底辺に位置していたりしたら、そのときは、ページ速度が理由でランキングが低くなるとことがたしかにあるかもしれない。
引用元:海外SEO情報ブログ
また、WEBサイトが安全に利用できるかどうかも重要なポイントになります。
Googleは2018年に「常時SSL」を推奨し、提供しているブラウザChrome ver68から警告を表示するようになりました。
ちなみに当ブログは前ページSSL化しています。
ペナルティを受ければ表示順位は下がる
ここで1つ検索エンジンを欺くようなことをした場合どうなるのかを説明したいと思います。
SEOペナルティとは
Googleのガイドライン(ウェブマスター向けガイドライン)に違反してるwebページに対して、検索エンジンのインデックスからwebページを削除する。
検索結果での表示順位を下げるといった対処をペナルティを呼びます。
主なSEOのルール違反
- 被リンクの自作自演
- 被リンクの購入
- 自動作成ツールでwebページを量産する
- 他人のページをコピーする
- 文字を背景色と同じにして隠す
- 過剰なキーワードの詰め込み
- 意味不明な文章
- クローラーと人で見せ方を変える
インデックスから削除されるとどうなるのか
検索エンジンからのインデックスが削除されてしまうとどうなるのか。
検索結果からwebページが見えなくなります。
せっかく時間をかけて記事を書いたとしてもです。
WEBサイトは検索経由からの集客が基本となります。
検索結果に表示されないということは、集客には致命的です。
Google検索のペナルティは基本手動で行われます。
検索アルゴリズムのようなプログラムによって機械的に行われているわけではない。
ペナルティを受けるということは、相当な違反をしていると思っていいでしょう。
勘違いしてほしくないのが、「検索順位が下がった=ペナルティを受けた」ではありません。
この場合、あなたの記事より質がよい記事が検索順の上に来ていることが多い。
なので、Googleのガイドラインは守りましょう。
ペナルティを受けると検索順位が下がったり、最悪ページが検索結果から表示されなくなります。
ペナルティを受けた場合はどうすればいいのか
何らかのペナルティを受けた場合、問題点を修正してGoogleに対して再審査リクエストを送り、審査をクリアした場合、ペナルティが解除されます。
方法はGoogleが提供している「サーチコンソール」を利用すればいいのですが、使い方はSEOの話から逸れるので割愛します・・・
下の図のような流れになります。
「ペナルティ解除できるんやん」と軽く考えないでください。
まず、違反のある個所を修正しなければなりません。Googleも懇切丁寧にここを修正してくださいと教えてはくれません。
また、再審査のリクエストを送ってもすぐに対応してくれるとも限りません。
再審査されたとしても、1回でクリアできるとも限りません。
下手すると数か月にわたって修正を再審査を繰り返すことになる可能性もあります。
そうなってしまえば、サイト初めから作った方が早い場合もあります。
SEOは加点方式
SEOの考え方としては、加点方式で考えます。
WEBサイトを公開した段階ではプラスでもマイナスでもない0点状態です。
そこから、どれだけ検索エンジンから高い評価を得ていくかになります。
この時点でガイドライン違反をしている場合はマイナスになってしまいますね。
WEBサイトを公開した段階で検索結果の1ページ目に表示されていたとしても、競合がより高い評価を得るとあなたのページは評価が下がっていなくても検索順位は下がります。
検索結果のランキングは相対評価になっています。
仮にWEBサイトを公開した段階では検索結果の1ページ目に表示されなくても、高い評価を得られるようにリライトやコンテンツを増やすことで1ページ目に表示されるようになります。
SEOに近道はない
現在のSEOに求められることは、清く正しく誠実であることです。
検索エンジンを欺くようなことはせず、誠実であることです。
また、検索結果からあなたのサイトに訪れる人に対して誠実であることが重要です。
ここまで、小手先のSEOは通用しないということを大まかに書きました。
それでもなお、小手先の何かやろうとしている方へ忠告します。
Googleは世界中から集まったエリート集団です。そんな彼らにあなたは挑んで、欺けると思いますか?
素人が全盛期のマイクタイソンに殴りかかるくらい無謀です。
コツコツと真面目に良質なコンテンツを作ることが一番の近道になります・・・・
このページ、アクセス良かったら、もうちょっと続きを書こうかな・・・・・