IDCから世界PC市場に関する調査結果の速報値を発表されました。
結果から言うと、2021年第1四半期の出荷台数が8398.1万台、前年同期の5412.3万台から大幅に増えている。率で言えば55.2%増
時期的には、今現在は出荷数が減る時期ではあるが、前期と比較しても8%減程度。
これほどまでに出荷台数が増加した理由はだいたいお察しの通り、新型コロナ感染症対策に伴う在宅ワークや家庭学習の影響です。
2020年は企業や消費者のあいだでPC需要が高まり飲食業や旅行業が苦戦するなか、大幅に売り上げを伸ばしてました。
2021年第1四半期になってもまだ需要は高いままということですね。
このIDCの発表から読み解くとパソコンの需要はまだ高いというのがわかる。
で、パソコンを買い換えようかなとか、パソコンが必要だとなっている方、買うならなるべく早くしたほうがいい。
今回はその理由を書きます。
コロナ需要で値段が高騰する
商品はなんでもそうですが、需要と供給のバランスで成り立ちます。需要が高ければ、メーカーは生産数を増やし市場へ投入します。逆に需要が低くなれば、生産数を絞ります。それでも在庫が残るようであれば、安売りが始まる。
コロナ禍で企業、個人がパソコンを必要し、需要が高まっているのでメーカーは生産数を増やしたいところなのだが、実はそうもいかなくなっている。
コロナの影響で輸送がスムーズに行われないため、メーカーは部品の調達、完成品の出荷に少々難儀している。
特にゲーミングPCは影響が顕著に出ており、ステイホームによりゲームプレイヤーの増加に加え、昨今の仮想通貨高騰によるマイニング需要が復活しグラフィックボードが品薄になっている。
また、世界的に半導体が不足しているため、パーツが高騰している。
そんなこんなで需要が高いので平均販売価格が上昇してきている。
高性能なノートPCやゲーミングPC、教育におけるタッチスクリーン付きデバイスは上昇中です。
半導体不足でこれからは価格が高騰する
先にも少し書いたが世界的に半導体は不足している。もちろん、メーカーは半導体をある程度は確保しているが、すべての需要に応えれるほど潤沢ではないはず・・・
PC出荷、市場のシェア、前年比成長率を見ると以下になる。
会社 | 1Q21出荷 | 1Q21市場シェア | 1Q20出荷 | 20年第1四半期の市場シェア | 1Q21 / 1Q20の成長 |
1.レノボ | 20,401 | 24.3% | 12,826 | 23.7% | 59.1% |
2. HP Inc. | 19,237 | 22.9% | 11,722 | 21.7% | 64.1% |
3.デルテクノロジー | 12,946 | 15.4% | 10,495 | 19.4% | 23.4% |
4.アップル | 6,692 | 8.0% | 3,164 | 5.8% | 111.5% |
5.エイサーグループ | 5,837 | 7.0% | 3,364 | 6.2% | 73.5% |
その他 | 18,868 | 22.5% | 12,552 | 23.2% | 50.3% |
合計 | 83,981 | 100.0% | 54,123 | 100.0% | 55.2% |
Appleに至っては、前年同期比111.5%増と2倍以上の伸びを示してます。M1 Macが好調だからなんだろうか?
それ以外のメーカーも2桁増、一番低いデルですら23.4%増
無理して買う必要はない
パソコン需要が高いのは事実だが、今必要というわけではないなら、無理して買う必要はない。現状コロナの影響で在宅ワーク、教育、ゲーミングPC需要は高いが2年後、3年後はどうなっているかわからない。
もしかするとコロナが終息しパソコン需要が減り、中古市場にパソコンがあふれるかもしれないし、さらに需要が高まり価格が高騰するかもしれない。
2~3年後に今の最新パソコンは型落ちになっているので、今必要という人は早めに購入したほうがいいが、そうでない人は無理して買っておく必要はない。