時代はSSD‼
とはいえ、HDDは今でも十分利用されています。
寿命の長さはSSDより長いし、大容量のストレージとなれば、SSDだと非常に高い。
なのでHDDは不滅です。
しかし、HDDは古くからあり、どのメーカーの物がいいのか悩みどころ・・・・
安かろう悪かろうという話でもないのが昨今のHDD事情です。
ちょっと面白いニュースを目にしたので記事にします。
クラウドストレージサービスを提供している「Backblaze」が自社のデータセンターで使用しているHDDの故障率をまとめたデータを公開してます。
※2019年版の公開です。
Backblazeの記事はここから(英文です。)
自社で使っての故障率なんで信ぴょう性は高いじゃないのかなと個人的に思ってます。
12万台HDDから故障率を見る
2019年末にBackblazeのデータ用ストレージとして稼働していたHDDは12万2658台だそうです。
さすが、クラウドストレージ途方もない数のHDDですね。
統計としてまとめられているのが、テスト目的で使われていたHDDや、稼働日数の総計が5000日未満で、統計的に有意な台数とは言えないモデルを除いた12万2507台のHDDからデータを収集した結果となるようです。
Backblazeから拝借↑
「Annualized Failre Rate」という項目が年間故障率になります。平均で1.89%
2019年に故障が一度もなかった4TBのHDDは東芝製のモデル(MD04ABA400V)になるのですが、「Drive Count」をみると99台しか稼働してないので、なんとも・・・・
SeageteのHDD、12TBモデルは37,004台稼働し年間故障率は3.32%と高い。この原因は現在調査中のようです。
Backblazeでは、Seagete製のHDDがよく利用されているようですが、それも少しずつ変わっていくようです。
2018年には78.15%を占めたSeagate製モデルは73.28%に、HGST製モデルは20.77%から23.69%に、東芝製は1.34%から3.03%へ少しずつ偏りを改善してるようですね。
東芝製が1番なのか?
1年間での実績を見てましたが、この12万台のHDDがすべて2019年に稼働し始めたかというと、そうではない。
故障率が高いように見えるSeagete製のHDDはライフサイクルの中盤に差し掛かっているものが多いそうで、そうなれば、新品より故障する確率は上がってきますよね。
なので、東芝製のモデル(MD04ABA400V)が2019年に故障がなかったとしても、ライフサイクルが初期なら故障率はそりゃ低いわけですよね。
もっと長期間のデータを見ないとなんともですよね。
Backblazeから拝借↑
2017年から2019年を見ると、東芝製のモデル(MD04ABA400V)は2018年に145台稼働しているなかで、年間故障率は0.69%なので、他のHDDと比べてもちょっと高い気がしますね。
HGSTの信頼性
1年だけと長い期間で見てみると故障率が違ってきますよね。
Backblazeで運用されている全てのモデルについて2013年から2019年までの故障率統計データだしてくれてます。
Backblazeから拝借↑
HGST製モデルはすべて故障率1%を切ってます。
これは中々すごい数値だと思います。そこそこ使い込まれてるHDDでも1%切ってますからね。
東芝製はまだ投入されてからの期間があまり長くなりですが、こちらも1%切ってます。
HDDにはそれぞれ、向いている用途があったりします。