AppleがApple製品での仮想通貨マイニング(採掘)を取り締まろうとしているようです。
仮想通貨アプリに関するポリシーの更新は今回は初です。
Appleはなぜ、仮想通貨マイニングを禁止させたいのか
Worldwide Developers Conference(WWDC)で、「iOS」搭載端末で仮想通貨マイニングを禁止する、「App Store」の新しいガイドラインをリリースしています。
仮想通貨のマイニング(採掘)にはブロックチェーン内の情報の暗号化と解読のために複雑な演算処理を行い、各取引を記録するごとに、報酬を得ることができます。
この報酬を得るための演算には高性能なグラフィックカードやCPUが必要であり、、「iPhone」や「iPad」を含む端末で構成された大規模なネットワークを活用したりしている。
ガイドラインには次のように記載されている。
「2.4 ハードウェアの互換性
2.4.2 効率的にパワーを使えるようにアップルを設計する。アプリは急速にバッテリー消耗させて過度な熱量をもたらし、デバイスに不必要な負荷をかけるべきではない。アプリ(アプリ内で展開される第3者の広告も含めて)は、仮想通貨のマイニングのような不必要なバックグランドプロセスを実施すべきでない」
Appleとしては、自社の端末で、急速にバッテリーを消費させたり、過度な発熱でデバイスに不要な負荷をかけたくないと思っているようですね。
さらに、
3.1「支払い」内で3.1.5(b)仮想通貨の(ii)マイニング項目においては「デバイス外の処理(クラウドベース採掘など)を除いて、アプリで仮想通貨を採掘してはならない」
と記載は続き、二重に採掘を禁止している。
仮想通貨のウォレットアプリはどうなるの?
組織として登録されている開発者に限り、仮想通貨ウォレットアプリは許可するようです。
仮想通貨での支払いは認めるものの、よりアプリ開発者の資格を厳格化している形です。
1ユーザーが仮想通貨のウォレットアプリを使う分には問題なさそうです。
ただしマイニング(採掘)するようなアプリはApp Storeからも消えていくでしょうね。