Apple、クアルコムとの和解拒否で泥沼裁判がスタートする

ITニュース

Appleがクアルコムとの特許料をめぐる争いで和解を拒否し2019年4月15日からカリフォルニア州サンディエゴで裁判が始まることがわかった。

クアルコムのCEOスティーブ・モレンコフ氏は米CNBCのインタビューで、同社とアップルが「解決の入り口にいる」と発言して和解が近いことを示唆していました。
が、Appleの弁護士ウィリアム・アイザックソン氏はこれに異議を唱えている。

11月初めに、「アップルはあらゆるレベルでクアルコムと和解するつもりはない」との米Reuters報道されており、喧嘩する気、満々のようです。

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ことの発端はなに?

「iPhoneのモデムチップを供給」という関係で協力関係にあったが、Appleが「不当なライセンス料を請求された」「クアルコムから支払われるはずの10億ドルが未払い」としてクアルコムを提訴していることが発端になる。

他にも「クアルコムが特許技術ごとではなく、販売する製品の単価に応じたライセンス料を求めてくる」と主張しています。

もちろん、クアルコム側も黙ってはおらず、Appleの主張を否定し、特許侵害があったとして逆提訴、iPhoneの米国内の輸入差し止めを米国際貿易委員会(ITC)に求めました。
結局は却下されている。

また、クアルコムは2018年9月に、Appleがソースコードとログファイルを含む機密情報を盗んで、iPhoneに使用されるモデムチップを改良するためにインテルの技術者に提供したとする新たな訴状を提出。Appleがこの「セカンドチップのソース」を交渉の材料に使っていると主張。

しかし、Appleとクアルコムが争っていたため、iPhoneのモデムチップをクアルコムからインテル製に変更になったと思われる。
このあたりから一気に泥沼化し、両社が発言の応酬が始まる。

Appleのティム・クックCEOが「ソファを買ったら、家の価格に応じて料金を請求されるようなものだ」と言えば、クアルコムは訴訟の答弁書で「アップルは、わが社の携帯電話技術に頼ることなく、iPhoneビジネスを構築することはできなかった」と反論する感じ・・・

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風向きはどっちだ

どうも、今回はクアルコムには分が悪そう・・・・
Android端末メーカーに対してもSnapdragonシリーズで大きな影響力を持っており、独占的な立場から不当なロイヤリティ請求で訴えられることも多くなっており、
2019年1月からは、米連邦取引委員会(FTC)がクアルコムを独占禁止法違反として提訴した裁判が行われる予定もあり、クアルコムが敗訴した場合、Appleとの訴訟にも影響すると思われる。